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MANAMI

Line

その映像の世界観に圧倒された一人の男はこう言った。「このヤバい映像作った男(やつ)誰だ」しかし彼は間違っていた。暗闇の中で彼の視覚を虜にしたその映像の中に広がる世界。その想像主は、女性だ。深淵×無機質×モノトーン。これらの要素が常に共存する彼女の映像の前では、性の分別は全くもって意味を成さない。そのキャリアの浅さに反比例して現れる映像の連綿としたディープネスは、彼女の中で確立した世界の完成度を如実に証明する歴とした現実だ。時流に囚われない。怯まない。性の垣根も存在しない。彼女の持つ未知であり希有な可能性の鍵を握るのは、彼女自身である事は言うまでもない。