VJ ツジタナオト(UMBRA/SIX)
90年代後半より関西圏を中心にVJとしての活動を開始。ビジュアライザーとして活動開始当初からテクノ、ミニマル、クリックに対しての映像表現を得意とし、自身のソリッドでオリジナリティ豊かな映像で創り上げるエクスペリメンタルなMIX WORKは、リアルタイム性とクオリティにこだわり、可逆的に構築されるモノクロノームの映像は、時としてグルーヴを帯びながら視覚を覆う閃光として変異的な侵食を魅せる独自の世界観として緻密に放たれている。近年では投影方法にもこだわり、マルチスクリーンやシースルースクリーン、マッピングを多用するなど、空間を創り上げる映像表現を常に試みている。
VJとして西日本を中心に活動しながら、ミニマル、クリックを中心とした自身のテクノパーティ「inMINUS」を2012年に立ち上げ、オーガナイザーとしても活動する他、岡山でのレギュラーパーティ「High Resolution」レジデントVJ、そして県内外のさまざまな地下パーティに出演している。2014年より盟友DJ ZENとともにAudio Visual Unit「six」を結成し、2015年にはsixの2人がレジデントとして新たな表現を発信していくための不定期パーティ「UMBRA」を高松/岡山の2都市にて立ち上げた。「UMBRA」ではテクノシーンの第一線で活躍するアーティストをゲストとして召喚し、ツジタナオトとDJ ZENの2人がリスペクトする近県のアーティストたちと密接なネットワークを構築、よりアンダーグラウンドかつハイクオリティなパーティを追求し開催している。また2016年からノイズ喫茶iLとの共同パーティ「アナグラム/穴蔵夢」をオーガナイズするなど、シーンに対してさまざまな側面から精力的にアプローチを続けている。
また映像クリエイターとしての一面も持ち、2011年9月には、YouTubeにてCreative CH「DJ WADA × VJ ツジタナオト」を開設。DJ WADA(sublimerecords/dirreta/co-fusion) とのクリエイティブなコラボレーションを積極的に行い、DJ WADAのオリジナル楽曲のミュージッククリップを制作し公式にアップロードしている。その中でも2011年11月にアップロードした"Beetbeats"は公開後、YouTube上のSUBLIME RECORDS公式チャンネルSUBLIME RECORDS OFFCIALにもUPされ各方面から高い評価を得る。その後、2014年から始動したDJ WADAのセルフ・レーベル「dirreta」から発売されている楽曲DRTシリーズのミュージックビデオをすべて手がけ、それと同時期にYouTubeからVimeoへ作品のアーカイブを移設。2016年に発表されたのdirretaシリーズ第3弾"the blue door"のミュージックビデオは宇川直宏主催のDOMMUNEにてフルバージョンで放映され大きな反響を得ているなど、あらゆるフィールドでの映像表現において、緻密な表現構成と独自解釈からなるストーリーでその世界観を提示し続けている。
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