EUでその評判が広く知られるロンドンの人気パーティ"secretsundaze"。そのレジデントDJ、ジャイルス・スミスは、ミニマル、テック・ハウスを軸に、ハウス・クラシックやディープ・ハウス、シカゴ・ハウスなど、様々なトラックを絶妙なバランス、あたたかみのあるディープなトーンでミックスしてみせる。20歳でDJを開始して間もなく、ジュニア・ボーイズ・オウンの老舗パーティ"Faith"に参加し、ドック・マーティンやケリー・チャンドラー、アシュレー・ビードルらと共演。クラシックなハウスを土台に、フラットな視点で幅広くダンス・ミュージックを捉えることが出来るセンスを買われ、 '05年からDJ Magでテクノ・セクションのレビューを担当している。
また、'06年にMixmagの"Club Of The Year"に選出された"secretsndaze"は、リカルド・ヴィラロボス、ルチアーノ、スティーヴ・バグ、マティアス・タンツマンらをロンドンに初めて招いた高感度のパーティとしても知られている。'03年に自身もタイム・アウト誌の"Best New DJ"に選出されたジャイルスは、最新最良の音楽を紹介するプロモーターでもあり、2010年にはブッキング・エージェント、The Secret Agencyを設立。そのローンチ・パーティである今回、いち早く日本に紹介するべく、ライヴアクトとして帯同させるのが25歳の新世代UKブラック、 Wbeezaだ。サウス・ロンドン出身の彼は、「正しいキックドラムさえ定まれば、そのビート上で何でも出来る」という信条のもと、シカゴハウスからデトロイト・ビートダウンの流れを汲むラフでドープなグルーヴを基調に、ヴォーカルやチョップしたラップのサンプルを用いたり、アシッドハウスの壊れた感覚やディープハウスの洗練されたフィーリングを折衷。Third Earから発表した最新作「New Skunk EP」含む3枚のシングルは、ローラン・ガルニエ、セボK、トラスミー、ステイシー・パレン、ジンプスターにピックアップされるなど、次世代のハウスシーンを担う才能と目されている。
そんな彼らにメイン・フロアで呼応するのは、Life Forceをはじめとするアンダーグラウンド・パーティでプレイし、9dw「farside universo」や高橋透とDJNORIのミックスCD『20 Years Of Strictly Rhythm』収録曲のリミックスも手がけるなど、トラック制作も精力的に行うAccky。さらにラウンジは、'98年から'00年にかけてYellow で行っていたパーティ"downlow"を前身に、'01年以降、神出鬼没のディープな"Mist the party"が噂を呼んでいるKeiとTakashi。さらに青山LOOPのロング・ラン・パーティー"MOOV"でプレイし、作品リリースも予定されているMickをフィーチャー。ロンドンと東京のシークレットにしておきたい才能が集結するこの夜、新しいパーティ体験は約束されている。(小野田雄)
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