EVENTS

A NIGHT WITH..Daniel Wang×Jan Krueger

A NIGHT WITH..Daniel Wang×Jan Krueger
●Jan Krueger
ベルリン在住のDJであり、ミニマルだけには留まらないクオリティを誇るHello?Repeatのレーベルオーナー。テクノの聖地ベルリンで今一番熱いクラブ、PanoramabarとWatergateで最高の栄誉であるレジデントDJを務めつつ、世界各国を周り、独自の研ぎ澄まされた感覚で選び抜かれたディープハウス、ミニマル、そしてラフエッジなテクノを中毒性の高いミックスで仕立て上げ、確実に深夜のフロアーを狂喜させている。また、 Hello?Repeatのレーベル運営にもそのセンスを存分に発揮し、レベルの高い作品を世に送り出している。 そんなJanの音楽への愛によって廻る終わらない物語は1995年、故郷デュッセルドルフで幕を開けた。当時、M-Plant, Relief,Sound Signature, Planet EやPhonoなどのレーベルの楽曲に夢中になっていた彼は、自宅でかわいがっていた犬や猫を相手に自慢のレコードセレクションを披露していたが、デュッセルドルフ近郊のWuppertalにある古いワイン貯蔵庫を使った当時指折りの地下クラブでレジデントをしていた友達の誘いで人間のオーディエンスを前にしたDJを初めて披露した。これがきっかけとなり、自身でパーティを主宰し、彼が影響を受けたアーティストである、Daniel Bell、Matthew Herbert、AtaやSteve Bugなどを招聘し共演し、現在につながる現場でのDJ感覚を磨いていく。同時に現在のパートナーであるDaze Maximとディープミニマルハウスの制作を開始し、2001年にMatthias TanzmannのMoonHarbour Recordingsから2人の共作をリリース。それから3年後の2004年、ハンブルグへ移ったJanはドイツの先導的ディストリビューター、Word and Soundとの強固な関係を基に、Hello?Repeatを誕生させ、Daze Maxim、Audio Werner、Bruno Pronsato、Cabanne等の一線級のアーティストによるリリースを重ね、現在に至るまでその人気は留まる事をしらない。


●DANIEL WANG (Balihu Records / from Berlin)::
昨今のハウス・シーンにおけるダブ・ハウス系のムーブメントと共に再評価されたレーベルBalihuのオーナーでありディスコ・ダブ・サウンドのオリジネーターであるDaniel Wang。80年代後期のニューヨーク在住時に耳にしたファンキーなハウス・ミュージックに衝撃を受け、自らのレーベルBalihuを設立。レアなディスコ・サンプルが盛り込まれている不朽の作品「Like some dream (I can’t stop dreaming)」を筆頭に数々の名曲を発表した。ソーホーの楽器店で働くようになってからはムーグやテルミン、ヤマハのシンセサイザーなどを駆使し 100%オリジナルのトラックを制作、90年代後期にはMetro AreaのMorgan Geistが主宰するレーベルEnvironから作品をリリースしたほか、Ghostly、Playhouseなど数々のレーベルからも作品を発表している。ダンス・ミュージックの中心地がニューヨークからヨーロッパへと移りゆく中、2003年に拠点をベルリンに移動。ハウス/イタロ/クラシックなどを織り交ぜるユニークなDJスタイルで世界中のフロアーを賑わせ、ここ日本でも野外フェス”Taicoclub”や都内最大級のカウントダウン・イベント”ELECTRONIC TRIBE”などのビッグ・パーティから、アンダーグラウンドなクラブまで場所を選ぶことなく、ダンス・フロアを笑顔で埋め尽くしている。2009年には Balihuの軌跡を包括したベスト・アルバム『THE BEST OF BALIHU 1993-2008』をリリース。シーンの動向に左右されない恍惚の世界観が凝縮された七色のディスコ・アルバムとして好事家を狂喜させた。彼のスタイルは、決して奇抜なものや派手なものではなく、むしろどこか懐かしくノスタルジックな感覚を持ち、しかしながら懐古趣味のガラージ回帰とも違うソウル・ミュージックのような温かみと愛情が溢れている。20年近いキャリアの中、多いとは言えないリリース数にも関わらず、絶えず現場から支持を受け続けているのは、常に音楽に対して真摯に向き合う彼のアティチュードがカタルシスを与えてくれるからだろう。