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MUSICS

世界をまたに掛けるオルタナティヴ・シーンにおける帝王「ジム・オルーク」が、『世界一信頼を置いている』と公言するなど、アンダーグラウンドのコミュニティで絶大な評価を得ているベーシスト「ダーリン・グレイ」と、アメリカを代表するロック・バンド[ウィルコ]のメンバー、またソロとしても世界的な注目を浴びているドラマー/パーカッショニスト「グレン・コッチェ」による、コンフューズとコンフォートが同時に押し寄せる、シカゴ産、最強のリズム・セクション・デュオ「On Fillmore」がいよいよそのベールを脱ぐ!ジム・オルークの歴史的名盤『ユリイカ』でもその手腕を発揮した最強の2人が、リズム・セクションの可能性を無限に拡げ、美しく、いつまでも耳に残るメロディ、ドライヴするリズム、複雑なコラージュ、アップライト・ベース、アンユージュアルなパーカッション、フィールド・レコーディングス、反復、ヴィブラフォン、様々な楽器…etc、未知なる不思議な世界へのイマジネーションを膨らませる、魅惑のコンテンポラリー・オルタナティヴ・ジャズ!今回は盟友ジム・オルークも"もう1人のメンバー"としてその場でサウンドMIX、PAとして参加!!
そしてゲストLIVEには、個性的なウィスパー・ヴォイスと多彩で先鋭的な音楽性が世界でも高い評価を獲得してきた「カヒミ・カリィ」と、世界のフリーミュージック・シーンの牽引者「大友良英」のデュオが登場!近作の『NUNKI』や『IT'S HERE』ではジム・オルークや大友良英がプロデューサーと参加し素晴らしい成果をあげている。囁くように歌うカヒミさんに寄り添うような温かいギター。微細な音の粒子が静寂な空間に層を成していく。音は静寂から生まれ、静寂に包まれ、静寂の中に消えていくことを実感する。今宵は稀有な感覚で新たな音世界を紡ぎ出す5人の音楽家達の邂逅が、未だ誰も辿り着いてない不思議な音世界へと聴くものを誘う夜!

※前売りメール予約→ticket@metro.ne.jpでも受け付けています。
前日までに、公演日、お名前と枚数を明記してメールして下さい。
前売料金で入場頂けます。

●Jim O'Rouke ジム・オルーク
アメリカ「ポスト・ロック」シーンの牽引者。1969年シカゴ出身。10代後半にデレク・ベイリーと出会い、ギターの即興演奏を本格的に始める。その後、実験的要素の強い自身の作品を発表。ジョン・フェイヒイの作品をプロデュースする一方でガスター・デル・ソルやルース・ファーなど地元シカゴのバンドやプロジェクトに積極的に参加。「シカゴ音響系」と呼ばれるカテゴリーを確立。プロデューサーとして過去に関わったのは、ジョン・フェイフィ、ファウスト、サム・プレコップ、くるり、サンガツ、ステレオラブ、ハイラマズなど。リミキサーとしても、トータス、さかな、パステルズ、マイス・パレードなどを手がけている。また、マース・カニンガム舞踊団の音楽を担当するなど、現代音楽とポスト・ロックの橋渡し的な存在となる。1999年にはフォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『ユリイカ』を発表、インディーズのリリースながら、日本でも数万枚を記録。近年ではソニック・ユースのメンバー兼音楽監督としても活動、より広範な支持を得る(2005年末に脱退)。2004年には「Wilco/Aghost is born」のプロデューサーとして、グラミー賞を受賞、本国でも現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエイターとして、高く評価されている。日本文化への造詣も深く、「くるり」のプロデュースを始めとして、ボアダムス、カヒミ・カリィとのコラボレーションや、映画監督、若松考二の作品の評論など様々な活動を行っている。
http://bls-act.co.jp/artists/jim-orourke

●On Fillmore(オン・フィルモア)
◎Glenn Kotche グレン・コッツェ
70年シカゴ生まれ。ケンタッキー大学を卒業し、ポートランドのバンド、Birddogで活動を開始。その後、シカゴに戻り、イーディス・フロスト、ボビー・コン、ポールKらと交流を深め、01年にウィルコに加入。ウィルコの『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』(ノンサッチ/02)から正式ドラマーとして参加。オルタナ・カントリーと呼ばれてきたウィルコに大いなる刺激を与え変化を促した。
また、ウィルコのヴォーカリスト、ジェフ・トゥイーディやジムと共に、ユニット=ルース・ファーとしても活動。06年に、セカンド『ボーン・アゲイン・イン・ザ・USA』をリリースした。現在はウィルコ絡みの仕事が主流だが、『Introducing』(02)、『Next』(02)といった実験的なソロ・アルバムを時折発表している。06年にはノンサッチからスティーヴ・ライヒとの共作曲も含むインスト・ソロ『Mobile』を発表。近年は、現代音楽家としての才能も、高く評価されている。

◎Darin Gray ダーリン・グレイ
モンタナ州で結成したハードコア・パンク系バンド、Dazzling Killmenがキャリアの第一歩。主に90年~97年頃まで、このバンドで活動。94年にはジム・オルークやデヴィッド・グラブスらもメンバーのBrise-Glaceとして『When In Vanitas』を、95年にはジム、KK Nullらと組んだYona-Kitとして『Yona-Kit』を発表。シカゴ音響系/ポスト・ロック・シーンと共に歩んできたアーティストである。ジムのソロ作、『バッド・タイミング』(97年)、『ユリイカ』、『インシグニフィカンス』、ガスター・デル・ソルの『カモフルーア』(98年)等に参加し、才能を発揮。ダーリン抜きにはジムの活動はあり得ないというほどだ。他にも、ボビー・コン、ライアン・マーフィー&ウィル・オールダムなど、シカゴ周辺アーティスト・サポートをこなす。一方、00年代前後からは積極的にソロ・ワークを進める。99年にローレン・マザケイン・コナーズとの共同名義で『The Lost Mariner』を、00年にはソロ名義で7インチ『Serra's Twain』をリリース。グレン・コッツェとのスプリット・アルバム『Blues for B.A.G.』(02年)を経て、インプロヴィゼーション作『St.Louis Shuffle』(02年)を発表。05年4月のジムと坂田明とのコラボレーション・ライヴにも、クリス・コルサノ(Dr)と共に参加。このセッションから発展した、ジムとクリスとの新た

●カヒミ・カリィ
1968年生まれ。'91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、'98年 '99年、全米でベストアルバムが発売され、NYC を皮切りにUSツアーを行う。NHKFMのパーソナリティー、連載コラム、映画コメント執筆、字幕監修なども手掛ける。 '03年アルバム「Trapeziste」をリリース、この年から菊地成孔氏、大友良英氏のソロアルバムや、ONJOのメンバーとして欧州ツアーにも参加。'06年にモロッコで撮影された映像を収録したDVD「kochab」、大友良英氏、ジム・オルーク、ヤン富田氏との共同プロデュースによるアルバム「NUNKI」をリリースし2月のツアーを皮切りに全国各所でのフェスやイベント、彦根城400年祭の能舞台でのライブなどに出演。08年,ビクター80周年記念アルバム「Music For Nipper」をプロデュース。他、09年9月放送のNHK ドラマスペシャル「最後の戦犯」、「白州次郎」に歌唱参加など活動も多岐にわたる。'10年6月に自身初作曲した楽曲を中心に録音された新しいアルバム「It's Here」(大友良英、ジム・オルーク、山本達久、山本精一参加/敬称略)、そして自身の経験を生かしママ&ベビー用スキンケア商品「Preens」のプロデュースを手掛け、こちらも同じ6月に発売。9月3.4日には出産復帰後発となる約4年振りのアルバムリリースライブがビルボードライブ東京にて行われた。現在「MYLOHAS.net」でブログを、「SPUR- music page / music tide」('10/12月にて終了)「Veggy Steady Go ! / ベジタリズモ 」でコラムを連載中。
http://www.kahimi-karie.com/index1.html

●大友良英
1959年生。ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/プロデューサー。ONJO,INVISIBLE SONGS、幽閉者、FEN等常に複数のバンドを率い、またFilamnet, Joy Heights、I.S.O.等数多くのバンドに参加。常に同時進行かつインディペンデントに多種多様な作品をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。ノイズやフィードバックを多用した大音量の作品から、音響の発生そのものに焦点をあてた作品に至るまでその幅は広く、ジャズや歌をテーマにした作品も多い。映画音楽家としても田壮壮監督「青い凧」等の中国映画から相米慎二、安藤尋、足立正生、田口トモロヲといった日本を代表する映画監督の作品,横浜聡子等若手監督の作品、テレビドラマ、CFの音楽等、数多くの映像作品の音楽を手がける。近年は美術家とのコラボレーションも多く、自身でもサウンドインスタレーションを手がけ、2008年には山口YCAMでの大規模展示「Ensembles」展を行う一方、障害のある子どもたちとの音楽ワークショップにも力をいれている。著書に「MUSICS」(岩波書店)「大友良英のJAMJAM日記」(河出書房)がある。
http://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj/
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/