とかくスタイルをくくられるのはやっかいだね、そう思わない?
最近じゃ生まれたばかりのサウンドにさえ生まれも育ちも特定され
まるで皆がブリーダー気分でいる。
調整され続けたミームは劣化されているのは当然で
それなのにオリジナルの歪みの美しさは、すっかり忘れて否定する。
HIPHOPという括りも、時として息詰まる瞬間があるように
GOODWEATHERも、そのイメージに溺れないよう
注意深く、時には目を閉じて耳だけを澄ますこともある。
「目はいかにせん、正視に堪えぬ。君の与える、げにそれほどの恐れおののき」
フロイトを捨てろ、ウォホールを燃やせ
君は君の信じるサウンドを最高だと言わねばならない。
GOODWEATHERの第21楽章は全てのアートを喰らい
恐ろしくも孤高に立つアーティストを召還。
シーンを作り、波を立ち上げ、風を吹かせた南からの音の洪水
表現を突き進めるGW奇跡的な出演のOLIVE OIL
タフさとラフさ、それを緻密な数式で数珠つなぎにすると
それは終わりのない高速回転になっていく、
DJということに拘るGWお馴染みのDJ SKYFISH
そして、自らをライオットガールとしながらも、マイクを通して
歌いかけるのは絶望よりも希望を選ぶポジティブさで
あらゆるステージを制覇していく、OUTLOOKではTHE BUGの
ステージにて5000人規模のクラウドをロックしたRUMI
リリース後、日本全国を旅し更なる混沌へとシフトしていく
音楽旅団、太さは強さ!OBRIGAARD まずは
待望の3rdリリース、JCPの拡大、研ぎ澄まされていく感覚
冷静になればなるほど人間の滑稽さをにじませ隠さず口にする。
君と目を合わせたまま向きあうことを恐れない漢、呂布カルマ
鈴鹿の狼は足音を消して息を殺す、一気にかみ殺せるまで
距離をつめる、MCという名のどん欲な犬歯を磨く尖るスキル
ソロリリースを控えたYUKSTA-ILLは最もキケンなラッパーだ。
そしてGOODWEATHERのオールスターこそ
固定概念を打ち砕く、個人主義の集団であり完璧主義者の楽園だ。
経験と固定概念、どちらも信用するにはまだ早い、
JB'sは今夜、サウンド難民解放の為のベースキャンプになるだろう。
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