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FRUE

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音もなく爆発した原発とともに これまで積み上げてきた価値観は吹っ飛んだ。 瓦礫と化した日出ずるこのクニから この世のものとはおもわれない精気が たち昇る。

絶望というしかない見渡すかぎりの砂漠を越えたからこそあらわれた中近東の妖しくなまめかしい民族音楽、そしてアカデミックな現代音楽と日々進化をとげるダブステップを絶妙にかけあわせ、シャックルトン2.0と讃えられる鬼才・ラズ・メシナイ、さらには、ただならぬ予見にみちたアポカリプティックサウンド(終末の音)を響き渡らせながら魔術的グルーヴをつむぎだすスヴレカを、まだ見ぬ新世界をめざし大海へと漕ぎだした果てに南米の古代文明を壊滅させ、太陽の沈まぬ国と呼ばれたスペインから迎えます。未曾有の大震災からちょうど1年、春のまるい朧げな月がてらす夜、すべてを ひらいて 感じてください。

●Raz Mesinai aka BADAWI
シャックルトン2.0と讃えられし 鬼才
1973年イスラエルのエルサレム生まれ。子どものころにイスラム神秘主義の儀式において鳴らされるフレームドラム(世界最古の片面太鼓)の恍惚なリズムにヤラれ、パーカッションへの興味が芽生える一方で、初期の実験的だったインストゥルメンタル・ヒップ・ホップに深くのめりこみながら、ニューヨークのはちゃめちゃなB-boyカルチャーのなかで育つ。その後、ニューヨーク州郊外の芸術を愛する穏やかな町・ウッドストックにおいて皿洗いで生計をたてながら、数多くの幻覚剤をためし、ジョン・ケージやモートン・フェルドマン、エドガー・ヴァレーズといった偉大な作曲家達にハマり、それらの音楽がダブと合うことに気がついた。中東音楽と電子音楽を融合させた彼のスタイルは、ムスリムガーゼのようだと形容されることもあるが、現代音楽をとりいれ、日々進化をとげるダブステップをもとりこみ、NY即興音楽シーン仕込み(ターンテーブル4台!)のライブパフォーマンスは、古代の躍動するリズムを喚起させ、まるで壮大な神話を創造するかのようでもあり、唯一無二、鬼才としての魅力をぞんぶんに放っている。また90年代の後半には、ジョン・ゾーン、マーク・リボー、エリオット・シャープ、アート・リンゼイらのNY即興音楽シーンの怪しい大物達とからみながらも、最近の楽曲はシャックルトン、コード 9、アンディー・ストットといった先端音楽シーンを突っ走るアーティストによってリミックスされており、いまなお先駆的実験電子音楽シーンの最前線で活躍をつづけている音楽家の1人である。

●Svreca
魔術的グルーヴをつむぎだす スペインの新星
1982年生まれ。アヴァンギャルドな音響 (エレクトロニカ) 、ノイズ、ミニマルダブ、ディープ・テクノを展開し、その時代感覚の鋭さは、ベーシック・チャンネル以降のミニマルダブやインダストリアル・ダブなどを先どりし、世界中の先端音楽を愛する "音キチ" から高く評価されている。Sandwell Districtに通ずる爆撃のような硬質のインダストリアル・ビート、細やかでとろけるようなダブ的な音響処理がほどこされた上音、そしてうねり舞いあがる魔術的グルーヴをあわせもち、不穏な未来を啓示するかのようなアポカリプティック(終末、黙示録)な音を鳴らしている。またドイツのNo.1クラブ、ベルグハインでは彼のコントロールする先駆的で実験的なレーベルSemantica Recordsのパーティを行っており、ピカソ、ダリ、ミロらスペインを代表する20世紀の近現代美術作品を数多く所蔵するマドリッドの国立ソフィア王妃芸術センターにおいて開催されたエレクトロ/ダブステップ系ミュージックのフェスにも出演した。さらには、パーティフリークから絶大な信頼を寄せている野外パーティ、ラビリンスでもおなじみMike Parker、Silent Servantがこのレーベルからヴァイナルをリリースし、Regisが楽曲を提供している。

●INNER SCIENCE
西村尚美によるソロ・ユニット。浸透するように透明できらびやかな音 色とメロディー、そこに拮抗する振り幅の広いリズム隊を操り、エレク トロニック・ ミュージックの範疇ではありつつも、その中のど のジャンルにも収まる意思を見せないカラフルでエモーショナルな世界 観の楽曲を産み出す。それらの素材をリ アルタイムにエディット &ダブ・ミックスするスタイルでのライブと、自身の音楽観を派 生/拡大解釈した様々なソースを大胆に紡ぐDJプレイには 定評があり、いわゆるクラブ、ライブハウスの現場だけに留まらず、メ ディア・アート系イベントから野外パーティーまで、昼夜を問わず様々 な場面で様々なタイプのクラウドを唸らせている。 また、2004年以降はアンビエント・ミュージックに特化したプロ ジェクト”PORTRAL”(ポートラル)としても 12inchやアルバムなどを発表 し、並行してライブ活動も行って いる。 近年では、東京・お台場にある日本科学未来館のプラネタリウムのコン テンツ『BIRTHDAY』の音楽制作や、芝浦のワークショップスペー ス『SHIBAURA HOUSE』の館内BGM制作、 Wax poetics japanのコンピレーション『JP Jazz Re-Work』やCHIYORI 『Walking To The Sunrise』へのリミックス提供、海外でも評価 の高い日本人アーティスト9dwへ提供したリミックス楽曲が 2012年度の電通の新卒採用HP『DENTSU RECRUIT 2012』の BGMに採用...などのトピックに加え、エンジニアとして親交の深 い他アーティストのトラックダウンからマスタリングまでの作業も数多 くこなすなど、多彩に活動。自身のプライベート・レーベルPlain Musicも2007年から運営しており、自身の12インチや Tシャツなどラインナップを増やしている。 2011年1月19日に4年振りとなるアルバム『Elegant Confections』を、Original ver.とAmbient ver.の二枚組 仕様でリリース。