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Collage vol.3

 昨年発売されたmixCD「PLAY LOUD」は速攻でSOLD OUTし都内各所で伝説を作り上げ、2012年2月10日、仙台では初めてのLIVE ACTで4時間20分のロングセットを披露!
 北は北海道から西は神戸と全国各地から沢山のお客様にお越しいただき、朝方6時になっても「まだ終わらないで!!」の声。その時のお約束どおりCollage vol.3で「NOEL&GALLAGHER 再び仙台へ」。CollageのホームグラウンドのLoop Cafeに登場です。もちろんN&Gの後見人、ごぞんじ小西康陽さんも来仙です!

 そしてもうお一人のsplゲスト、前日の出張レコ部仙台に引き続き2夜連続!日曜深夜のUSTREAMの人気コンテンツ「レコ部」主宰、LoopCafeでは2回目のDJ、我等レコ部部長の常盤響をお迎えします!

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 NOEL&GALLAGHERのプロフィールをぼくが紹介する、というのもおかしな話だが、彼ら二人を引き合わせて互いに紹介したのは自分なので、すこし責任があるのかも知れない。
 高松のDJ NOEL こと、辻一臣くんと知り合ったのはもう何年前のことになるのだろう。
 DJプレイは素晴らしいし、それ以上にオモシロイ人物で、初めて会ったときから強烈な印象を持った。彼のDJセットの最中に教えてもらったブレイクビーツをちゃっかり自分のネタにしてしまったこともあった。
 そんな彼が去年、満を持して発表した「BOUTIQUE」、というミックスCDを送ってくれて、オレのことも忘れずにいてくれたんだなサンキュー、と気軽に聴いてみたら、これが素晴らしい作品で驚いた。驚いた矢先、久々に彼から連絡があって、高松の<VOYAGE>というクラブで一緒にDJをしたのだが、これまた忘れられない夜となった。明け方近く、どちらが誘うでもなく、いわゆるバック・トゥ・バック、つまり1曲交替のセットを二人で始めたら、これが止まらない。ウィンブルドンのテニスか、中国の卓球か、あるいは将棋の名人戦か、というような大接戦で、延々と終わらないのだ。
 翌日の昼食に入ったうどん屋でも、あんな面白かったB2Bは初めて、という話をしたら、彼も同様だったようで、このままCDにしたい、と言う。たぶん辻くんのアタマの中で、何かに火がついてしまったのだろう。彼から熱心に誘われたのだが、ちょうど自分は生まれて初めてのソロ・アルバムの制作の真っ最中、とてもそんな時間を作ることが出来ない。
 そんなモヤモヤとした気持ちで東京に戻ったのだが、羽田空港に到着した途端に閃いたのだった。ーーオレの替わりに、アイツを紹介しよう。
 アイツ。その男は自分と同じく、本業は音楽制作だが、趣味でやっているというDJはもはや趣味の範疇を越えている。ただお金になっていない、というだけだ。年齢も同じくらい。好きな音楽もDJスタイルも何もかも、かなり似ている。似ているだけに、ときどき自分の知らない曲を掛けていると何だか許せない気持ちになる。ときどき都内のレコード屋で鉢合わせすると、お互いいい年なのでうわべは紳士的に振舞うものの、心の中は敵愾心ギラギラ、言わばライヴァル的な存在なのだ。
 ここまで書けば、自分の周囲の友人ならば、誰のことを言っているのか判るはずだが、あくまで本人はDJは本職じゃないから、の一点張り、絶対に名前は書いてくれるな、という。
 さっそく紹介すると、辻くんは興味を持ったらしく、すかさずレコードバッグを引っ提げて東京にやって来た。
 「キミがDJ NOEL ってわけか。じゃあ、オレはDJ GALLAGHER だな」
 その日から二人は意気投合して、まずは都内のDJ GALLAGHER の仕事場でCDの収録時間いっぱいに当たる75分を一本勝負として、計3回ものB2Bのセッションをしたらしい。  会ったその日から相性は良く、これで自分の仕事は終わった、と思ったのだが、上機嫌のDJ NOEL が、やっぱり人前でやりたい、お酒も入ったほうが調子が出るし、と言い出したので、慌てて池袋の知る人ぞ知るスナック「馬場」のマスター・馬場正道くんに連絡を取った。すると、翌日の土曜日は店を使っても構わない、という。
 さて、土曜日。その日も午後からウォーミング・アップとばかり、DJ GALLAGHER の仕事場で何度かセッションし、いよいよ夜は池袋の「馬場」へ。
 仕事があった自分は、夜の9時半頃に池袋に到着したのだが、もともとカウンターに8席のストゥールがあるだけの小さなスナックは、早くも噂を聞きつけてやってきた二人の友人たちで既に埋めつくされていた。
 その晩ふたりは伝説を作った。ーーその店に居合わせた人は異口同音にそう話していたが、そのことについて、ここで自分は何も書かないことにする。その夜の「伝説」は、いわばオブザーバー的な立場にいた自分には、とても語ることなど出来ない。たとえば、やはりその晩、彼らふたりのDJセットを聴きに来ていた梶野彰一くんとか、自分よりもっと語り上手な人に話してもらうとよいだろう。 
 その晩はたった二回のB2Bが行われ、その二回目のB2Bが、このアルバム「PLAY LOUD」、の一枚としてそのまま収録されている。ともかく、彼らのことはもう少し見守っていたいと思う。 オレに迷惑が掛からない限り、どうかたくさんの伝説を作ってください。(小西康陽)

【小西康陽】http://www.readymade.co.jp/journal/
 音楽家。DJ。前園直樹グループのピアノ担当。2011年、PIZZICATO ONE の名義で初のソロ・アルバム「11のとても悲しい歌」を発表。2012年1月にはヨーロッパでもリリースされる予定。 
 ■NHK-FMにてレギュラー番組『小西康陽 これからの人生。』が放送中。毎月最終水曜23時~ 検索:NHK これからの人生


【NOEL】http://noel-playroom.blogspot.com/
 KAZUOMI "NOEL" TSUJI によるアーティストネーム「NOEL」。そしてTop Secret DJ Duo「NOEL & GALLAGHER」(ノエルアンドギャラガー)の右サイドタンテ担当。動物占いはペガサス。誕生日はクリスマス。元 Handsomeboy Technique オリジナルメンバー。2010年11月に自身初となるLIVE MIX CD(もちろん一発レコーディング) "BOUTIQUE" Fall-Winter 2010 をUNDERSEA RECORDSよりドロップ&リリース!!全国のCD/レコードショップなどで取り扱われ好セールスを記録し話題を呼ぶ。フロアーではロック、エレクトリックサウンド、ニューウェーブ、ヒップホップ、ガールズポップ、ディスコなどのありとあらゆるジャンルの曲を縦横無尽にAMAZING SELECT & MIX!その品よく危ない独自の世界観とクレイジーなMIXセンスでクールかつロマンティックにクラウドをロックする甘く危険なDJ。2011年初夏、DJ GALLAGHER氏と共にTOP SECRET DJ DUO「NOEL & GALLAGHER」(ノエルアンドギャラガー)を結成。同年真夏タイフーン直撃の東京の夜、池袋にて大量のアナログ盤を持ち込み、事実上の1st GIGをゲリラ的に敢行。尋常ではない盛り上がりをみせ、一夜で伝説となる。2011年11月、「NOEL & GALLAGHER」として1st MIX CD "PLAY LOUD"をリリース。全国初回流通分が発売日にほぼ完売し、発売初日にも関わらずバックオーダーが各都市から殺到するという驚異的な存在感をみせる。2012年からは全国ツアーも始まり、まだまだ嵐を巻き起こす予感。Don't Miss It !!!!!!!!!!!!


【常盤響】http://ameblo.jp/hibikitokiwa/
 フォトグラファー、デザイナー。
 1984年結成のスペースポンチ(初期の名前はコンスタンス・タワーズ)としてジム・オルークのレーベル"MOIKAI"よりアルバムをリリース。90年代初頭にはムードマン、高井康生、宮川弾とウィードベース結成。95年頃、砂原良徳とミッドナイトボウラーズを結成、ミニアルバムもリリース。00年頃、ミズモトアキラとDJユニットTMVGを結成。ポリスターよりMIXCDをリリース。トラットリア(コーネリアス他)、テイトウワ、YMO、ピチカート・ファイヴなどのリミックス、カットアップを手がける。
 また1993年頃からぼんやりとグラフィックデザインをはじめる。グラフィックデザイナーの傍ら1998年頃から装幀、CDジャケット等を中心に写真を撮り始める。
 写真集として
『Rolexibition』(リリー・フランキー氏との共著)
『Sloppy Girls』(新潮社)
『Freedom of Choice』(河出書房新社)
『GirlFriends』『GirlFriends2』『Girl U Want』(小学館)など。 
近著に小西康陽氏との共著
「いつもレコードのことばかり考えている人のために。」(アスキー)。
 2008年にはロンドン、バルセロナで展覧会を開催。
 レギュラースケジュール
 「真夜中の昭和ダンスパーティ」
 毎月第3金曜日 @渋谷 オルガンバー
 http://www.organ-b.net/
 DJ / 小西康陽、平林伸一、内門洋、大好俊治、常盤響

◆イヴェントお問い合わせ先:info20120715@gmail.com