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SURVIVAL DANCE -The End Of The Beginning-

“This is not the end. It is not even the beginning of the end. But it is, perhaps, the end of the beginning.”(これで終わりではない。終わりの始まりですらない。これは、おそらく、始まりの終わりなのだ。)
1942年、エル・アラメインの戦いで英陸軍がドイツ軍を破った際、ウィンストン・チャーチルが放ったスピーチの一部だ。その歴史的な大勝利に浮かれ始めていた民衆にとっては酔いを醒ますような発言だったかもしれないが、それはつまり、彼だけがその先に更なる挑戦と躍進を見据えていたということに他ならないだろう。
2010年8月、SATOSHI OTSUKI、KIKIORIX、TAKUYA ら次世代のシーンを担う3人のアーティストによってスタートされた SURVIVAL DANCE。以降、毎回様々なギミックを考案し、出演者、スタッフ、来場者が一丸となって一つのパーティを作り上げることの意義と、その楽しさを追求してきた。週末の大箱。国内アーティスト限定。海外の有名アーティストをゲストに迎えることが常になっていたシーンにおいて、彼らの左寄りな活動を、人によっては冷ややかな目で見つめていたかもしれない。しかし結果、彼らが作り上げるパーティの楽しさやそのアティチュードは、当初想定していたよりも遥かに大きな輪となって浸透し始めている。
ローンチから2年半。長きに渡ってマンネリ状態にあったシーンに新たな時代の到来を予感させたことは、非常に大きな成果である。だからこそ僕にとっては、SURVIVAL DANCE におけるオーガナイザー3人の目的は、おおよそ達成されているかのように思えていたのだ。しかし次回、2012年12月28日(金)の開催に銘打たれたタイトルはなんと、"The End Of The Beginning"。「始まりの終わり」、である。そこで僕は、彼らが抱く野望の大きさを、そもそも見誤っていたことに気が付く。SURVIVAL DANCE にとって、ここまではあくまで序章。次回を一つの区切りとし、今後はアジア進出を視野に入れた次の展開に進んでいくという。
テーマ・カラーは「GOLD」。
SATOSHI OTSUKI、KIKIORIX、TAKUYA、彼ら3人の見据える先、その挑戦と躍進は、僕達が想像しているよりも、ずっと遠くにあるようだ。