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東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル

大学在学中からセミプロとして活動を重ねた坪口昌恭は、上京後“新宿PIT INN”を中心に自由な活動を展開してきた。近年では菊地成孔の“ダブ・セプテット”、“DCPRG”などでも先鋭的なプレイを聴かせているが、“東京ザヴィヌルバッハ”は彼が菊地と共に立ち上げたエレクトロ・ジャズ・ユニット。“M”と呼ばれる音楽ソフトを駆使して、アフロ・ポリリズムとエレクトロニック・サウンドを創出。それをベースにインプロヴィゼーションを乗せるという「機械vs人間」という構造を鮮やかに描いてみせた。これまでに9枚のアルバムを発表し、2010年からは坪口のソロ・ユニットにシフト。前作『アフロディータ』では多重録音を駆使しそのすべてを坪口ひとりで作り上げるなど、アバンギャルドとオーソドックスを行き来する絶妙なバランス感覚でこれまで常にシーンの先鋭を進んできた。さらに最新作『チェンジ・グラヴィティ』ではエレクトロニックを人力に回帰。“ズレ”から生じる重力をグルーヴへと変えながら、コンピュータで奏でるよりもソリッドな演奏に仕上げるという超人業を成し遂げた。今回は類家、宮嶋、織原、石若という最新作のレコーディング・メンバーにして最強の布陣と共にモー ション・ブルー・ヨコハマに登場。「人力」はテクノロジーを凌駕するのか、その答えは横浜のステージで確認してほしい。

http://www.motionblue.co.jp/artists/tokyo_zawinul_bach/