UKカルチャーサウンドの巨頭がいよいよ来日する。その中でGWと共にツアー決行するのがJAKES、である。JAKESの事を語ることはある意味ヤボでもある。なぜなら、すでに散々語り尽くされている上に現在においてもビッグレイブやハードコアなイベントにおいて常連として名を連ねているし、ドラムンベースやダブステップの基本的タイトルを網羅する日本のベテランファンから、始めてその世界にふれたキッズまで自身のレーベル、H.E.N.C.Hや、客演MCで参加するアンセム級D’n’Bチューンで激しくロックできるフィジカルあふれるブリストル魂をもった、まさにブリストルベースカルチャーの新たな世代にとっての父的大きな器をもった人物である。そのフォロワーはレーベルメイトはモチロンのこと、KAHN&NEEK;、JOKER、DUB BOYと幅広く信頼されているのはJAKESが運営参加するブリストル最大のレイブ“RUN”において長らくブッキングメイトとして参加しているし、ブリストルのDUBSTEPの功労といえばPinchであることは言うまでもないが、JAKESはそれに対して常にアンダーグランドであることを重要視し、漆黒のグルーブと激しく炸裂するサブベース、パンク精神が込められたダーティーサウンドで、ロンドンカルチャーサウンドとよばれていたジャンルにブリストルのスタイルをたたき込んだのである。昨今ではDUB POLICE以降のマッシブサウンドを求めるUSシーンにおいても強烈なアティチュードとして招かれ、ディープダブステップシーンに絶大なる支持を持ち、アメリカにおけるダブステップのレベルを更新しつづけた立役者が、今一度日本に再来日し、多様するジャンルや進化しつづけるスピードによって見失いがちなフロアにWHAT ABOUT DUBSTEPをふたたび叩きつける。GOODWEATHER#37はGWにとってのバックアゲイン。原点的凶暴さと、グライム、ドラムンベースまでも巻き込む真っ暗闇のレイブ。まさに私達の目指す世界ではないだろうか。
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