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-Buttechno-

Buttechnoことパベル・ミルヤコフはモスクワ郊外オレホヴォ・ボリソヴォ地区のロシアン・アンダーグラウンド界で今注目されている若き音楽プロデューサー。

本国ではおそらくファッションデザイナー、ゴーシャ・ラブチンスキーの名相方としての認知も大きいのではないかと思われる。ゴーシャと言えばその才能を評価されコム デ ギャルソンからのサポートを受けていたり、Vansからラブコールを受けコラボ作品を生み出していたり、Supremeのビジュアル制作にも起用された事でも有名である。

二人は2009年頃知り合い、雑誌デザイナーの経験も積んでいたパベルはゴーシャと『Aglec』というモスクワのジンカルチャーの先駆けとなる写真集を作成。その後、パベルが本格的に音楽制作を始めるようになってもゴーシャはその感性に大きな共感を寄せ、パリで行なわれたゴーシャの15-16秋冬コレクションのランウエイではButtechnoのサウンドトラックを採用した。

Buttechnoのサウンドは「ジャンルやトレンドにカテゴライズされず、ただ音に迫りたい」と語っているように、ビートは四つ打ちとブレイクビーツを行き来し、ディープなグリッチ/ミニマルといった実験的な要素も織り重なり、決して派手ではないがローファイさをも洗練された感触に仕上げる独特のセンスを感じさせる。

また彼は<Johns’ Kingdom>というレーベルも運営しており、無名の才能あるアーティストにこだわってサポートを行っている。そのスタンスはローファイの美学というべきものがあり、面白味のあるダブテクノやアンビエント系のアーティストが名を連ねている。

その状況を察知して昨年4月にはBoillor Roomでレーベルがピックアップされ、ロシアン・アンダーグラウンドの勢いを感じさせる放送となった。

今年はさらにベルリンのCMT fastivalへの出演や<Collapsing Market><Public System Recordings>といったフランスのレーベルからのリリースもあり活動の幅を広げている。因みにパベルはНаука и Искусство(科学とアート)というアートスペースへの国外アーティスト招聘や、Theo Parrish, Svegalisghost, Terekke, SVF Acid, Willie Burns, Rezettなどを招いた300% CHILLというパーティにも携わっている。

最近ではFlorian Kupfer(L.I.E.S./Technicolour)もバベルの運営するNIIというギャラリーを訪れ交友を深めている。そうした欧州やUSのアーティストへのアンテナも高いだけに今回のDJとしてのプレイにも注目である。

soundcloud
https://soundcloud.com/buttechno

tumblr
http://pavelmilyakov.tumblr.com/

BOILER ROOM - Johns' Kingdom
https://boilerroom.tv/session/moscow-johns-kingdom/

Discography

2015
СПОРТ -Gosha Rubchinskiy AW15 soundtrack- (12", Album) Not On Label (Buttechno Self-released)

1984 (7", EP) Not On Label (Buttechno Self-released)

2016
Gosha Rubchinskiy AW16 soundtrack(File, FLAC, MP3) Johns Kingdom
7 (7", EP) Collapsing Market
Tepily Stan Ep (Тёплый Стан)(12", EP) Public System Recordings